二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あんた人間界にいていいはずないでしょ。どうやってきたの」

「オイラだって別にいたくているわけじゃないやい!」



その言葉にあたしは怪訝な顔。



「じゃあなんでいるのよ」

「知らない。もともとオイラは狸の座敷にこっそり住んでたんだ。それが目が覚めたらある日突然こんな世界に来ていて…仕方なくこの家にいる」



あたしは座敷童の言葉に腕を組む。



とりあえず煌には手を離させた。



やっぱり変だ。



海坊主に雪女に座敷童。



こちらの世界にいるはずのない者たちがいる。



「とにかく、あんたはあちらの世界に帰りなさい。送ってってあげるから」



そう言うと座敷童の顔が輝いた。



「いいのか!」

「その代わり、もう悪戯はしないこと。あと、今からあたしたち写真撮るから写りこまないでね」

「分かった」



あたしは座敷童を写りこまないところに移動させてからおじいさんを再び起こした。



「あれ、眠ってたかい…」

「大丈夫です。それより、もう一度撮ってもらえませんか?」

「そうだね、せっかくの家族写真だ。きちんと撮りなおさないと」



そしてあたしたちはもう一度写真を撮ってもらって。



「うん、今度は写ってないね」

「ですね!」

「後日仕上がったら取りに来てちょうだいね」

「分かりました!」



あたしたちは写真の出来栄えに満足。



これがあたしたちを繋ぐ写真になるんだ…。



それからあたしたちは莉子を屋敷に送ってから座敷童を妖の世界に送り届けて。



「ありがとう!」



そう笑顔で言う座敷童の頭を軽く撫でて、手を振った。