二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「莉子? なんでいるの?」



莉子はニコニコしてから「せーの」と言った。



あたしたちはその言葉で一斉にクラッカーを鳴らした。



「蘭、誕生日おめでとう!」

「えっ? ええっ?」




蘭が驚いてあたしたちを見る。



校舎から出てくる人たちもあたしたちを何事かと言うように見る。



「蘭、今日はあたしたちが出会った日。蘭の誕生日だよ」

「あっ…そうじゃん! 試験に集中しすぎて頭からすっかり抜け落ちてた…!」

「ふふ、じゃあ行こー!」

「えっ…どこに?」



あたしたちは蘭の背中を押してずんずんと歩いた。



向かう先は…。



「じゃーん! 写真館!」

「写真館…?」

「ここであたしたち4人の写真を撮るよ!」

「えっ…まじで!?」



蘭は驚きつつ、嬉しそうな顔。



いい顔だ!



あたしたちは老舗の写真館に入った。



「あのー、予約してた御饌津ですけど…」



中にいたのは居眠りをしてるおじいさん。



あたしたちに気が付いて目をそっと覚ました。



「ああ…よく来たね」

「今日はよろしくお願いします」

「こちらへ」



案内されるままに白い背景紙がかかったスタジオに通される。



おじいさんが椅子を二つ用意してくれた。



あたしと莉子はその椅子に座る。



煌と蘭があたしたちの後ろに並んだ。



「友達同士で写真かい?」

「家族です!」



蘭が嬉しそうに言った。



「そうかそうか。良いね。じゃあ撮るよ」