二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「ただいまー」

「おかえりっ」



帰ると莉子がいた。



「早いね」

「うん、ちょっと急いで帰ってきたの」

「ふーん?」



莉子の視線が、俺の手に持ってる紙袋にそそがれた。



「あ、これ? なんかチョコたくさんもらっちゃった」

「そ、そうなんだ…」

「俺バレンタインって文化知らなくてさ。訳も分からないまま受け取っちゃったよ。あとで友達に教えられた。俺ってモテるみたい」

「へ、へー…」



俺は莉子の顔を覗き込む。



「莉子はだれかにあげた?」



莉子は動揺した顔をした。



「ま、まだあげてない!」

「まだ?」

「えっと…えっとね…」



莉子の目がきょろきょろしてる。



それから、「これっ!」と、赤い顔で後ろから俺にラッピングされた箱を両手で渡してきた。



「えっ…?」

「蘭くんに…バレンタインだよ…」



俺はポカンとその箱を見る。



「義理チョコってやつ? あ、友チョコ?」



俺がそう言うと、莉子が首を横にブンブン振った。



「本命…です…」



ええっ!?



俺は驚いて後ずさり。



ど、どういうこと!?



「蘭くんのことが…好きです…っ」



俺は驚いたまま言葉が出なくて。



莉子が…俺を好き…。



そんなことある…?