二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~青蘭~

バレンタインって文化を知らなかった俺。



学校に来たら色んな女の子からチョコを渡されてめちゃくちゃ戸惑った。



「ねえ、今日ってなんかのお祭り…? すごいチョコもらうんだけど…」



戸惑いながらクラスの友達に言ったら白けた顔をされた。



「嫌なやつだな! さらっと自慢すんなよ!」

「自慢…?」



俺はますます訳が分からない。



「まじで知らねえの?」

「うん…?」

「あのな、今日はバレンタインっつって女子が好きな男にチョコやる日なの。まあ男があげるパターンもあるけど」

「えー! そんな楽しい日があるの!」

「だから勇気出して告白する人もいるし、恋人いるやつはその日を楽しみにしてたりすんの。俺みたいに恋人もいねえしモテもしねえやつは母親からのチョコとか義理チョコをもらうのを楽しみにするしかねえわけ」

「義理チョコってなに?」

「義理でやるチョコのこと。本命の人にあげるチョコは本命チョコで、友達にあげるのは友チョコな」



ふーん…。



じゃあ、さっき女の子たちが「本命です!」って言ってくれてたときは訳がわからなかったけど、俺ってモテモテってこと?
嬉しいじゃん…。



だけど、一番欲しい人からはもらえないのか、本命チョコ…。



片思いしてる人にはつらい日だね、バレンタインって…。



そして、放課後になって惺音ちゃんたちと帰ろうとしたら、2人で出かけると言われてしまった。



そっか…バレンタインって特別な日だからデートとかもするのか…。



寂しいな…。



俺は惺音ちゃんの言いつけ通り、まっすぐと屋敷に帰った。