二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「別に。惺音は出会ったときから俺の中の特別だったから。『莉子ちゃん』って呼ぶのは…最初は距離あったからかな。俺の中では呼び捨ての方が特別」

「でも音琶のことは『音琶』って呼ぶじゃん…」

「ハハッ。あいつは別だろ」

「そっか…」



惺音はそんなこと言いながらなんだかんだ満更でもなさそう。



俺はそんな惺音がかわいくて、手の甲で惺音の頬を撫でる。



惺音が赤い顔のまま、うるんだ瞳で俺のことをじっと見た。



えっ、なに…?



キスしてほしい…とか?



急にそんな顔されたらこっちだってドキドキしちゃうんスけど…。



惺音の頬に手をやって、顔を近づけた。



惺音がぎゅっと目をつぶる。



触れた唇は幸福の証。



こんなに幸せでいいんだろうか…。



あまりにも幸せすぎて、俺は狸か狐に化かされてるんじゃないかと思った。



それくらい、2人のこの時間は尊くて。



俺たちはしばらくの時間、2人だけの、チョコよりも甘い時間を過ごした。