二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あたしが昨日作ったの…」

「まじか! すげえ嬉しい」

「ほんと…?」

「ああ。だから昨日俺らのことあんなとこまで連れてったんだな~。根っからのお嬢様のお前がまさか厨房立つなんて思わなかった」

「煌のために…頑張った」



素直にそう言う惺音がかわいくて、俺はおでこにキスした。



「帰ったら食う。すげえ楽しみ」

「莉子からもブラウニー作ったの渡されると思うから…そっちの方がおいしいかも…」

「莉子ちゃんも作ってくれたのか。でも俺にとってはお前のが一番」

「そ、そう…?」



惺音が嬉しそうにはにかんだ。



「でも、莉子ちゃんも俺にくれるってことは、もしかして惺音も蘭とか他のやつにやるのか?」

「い、一応ね」

「そう…面白くねえな」

「でもっ! 煌のが一番大きくておいしそうなやつにした…。ラッピングも特別なやつ…」

「ハハッ。そうか」



俺は惺音の頭を撫でる。



なんか今日はなんでも嬉しい気がする。



それから、惺音がモゴモゴと俺を見た。



「そういえばさ…。ど、どうでもいいんだけど…」

「うん?」

「なんであたしのことは初対面で呼び捨てなのに莉子のことは『莉子ちゃん』って呼ぶの…?」



そう言う惺音は俺から目線を逸らしてる。



「なに、妬いてんの?」

「妬いてっ…るわけじゃないけど…っ」



あたふたと言う惺音に俺は思わず笑ってしまう。