二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「蘭、今日はまっすぐ家帰るんだよ!」

「なんで?」

「なんでも!」



惺音が蘭に謎の言葉を言い残して蘭に手を振った。



俺は惺音の手を取って歩き出す。



俺たちは適当にその辺をぶらぶらする。



「映画でも見るか?」



俺が聞くと、コクンとうなずいた。



恥ずかしいのか借りて来た猫みたいに静か。



このすぐ素直じゃなくて恥ずかしがるところもいつか慣れて終わるときがくるんだろうか…。



それはそれで寂しいな。



惺音はツンデレなのがかわいい。



「なんか買うか?」

「じゃあ…コーラとポップコーン…」

「ん」



2人分のコーラとポップコーンを買って、惺音が見たいという映画を一緒に見る。



映画を見ながらそっと手をつなぐと、振りほどかれはしなかったが、徐々にその手が熱を帯びた。



惺音の手汗を感じてきたころ、それをかわいく思ってたのに手を離された。



気にせずもう一度繋ぎなおす。



映画が終わったあとに「面白かったな」と言ったら「そ、そうだね…」と曖昧な返事。



さては気もそぞろで映画に集中できてないな…。



俺は面白くなって、「どこが?」と追及してみた。



惺音は焦る。



「えっ、えーっと…全部!」



俺は笑いをこらえるのに必死。



惺音の頭に手を置いて「そうか」と言った。



「…」



惺音も俺にバレてると思ったのか更に静か。



ほんと、見てて飽きねえな…。