二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、放課後。



「帰るか」



そう言って立ち上がった俺に、惺音が服の裾をそっと揺らした。



「なに?」

「バレンタインだから…特別にデートしてあげようか?」



そう言う惺音の顔はいつものことながら赤い。



はあ~…。



うちの姫はかわいいねえ…。



「惺音がしたいならしてやる」

「は、はあ!?」



俺はにやにやしながらそう言った。



惺音はしどろもどろ。



「いや…あたしは…」

「どうなの?」

「し、した…い、気もする…」



俺は笑って惺音の頭を撫でた。



「よく言えました」



それから惺音の手を取って教室を出た。



「かーえろ!」



袋いっぱいにチョコを持った蘭が教室の外で待っていて、俺たちに言ってから俺と惺音の繋がってる手を見た。



「蘭、悪い、今から2人で出かけてくる」

「えーっ…。分かった…」



蘭が渋々うなずいた。



悪いな、蘭。



けど慣れてくれねえとこっちも困る。