二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それからいつも通りみんなで夜ご飯を食べて。



お風呂も済ませて部屋で寝る準備をしてたら部屋の外からノックの音。



「俺。入るぞ」



そう言って部屋のドアが開けられようとした。



まずい!



部屋にはバレンタインのラッピングされたチョコが大量に置いてある。



あたしはだーっと扉のところに走ってドアを閉めた。



「今はダメ!」

「は? なんでだよ。惺音とゆっくりしたかったんだけど」

「えっと…き、着替えてるからダメ!」

「それは尚更見てえなあ?」

「ば、バカ!」



あたしは部屋に鍵をかけてとりあえずチョコたちを隅の見えないところに移動させる。



それから鍵を開けてそーっと部屋から出て後ろ手でドアを閉めた。



煌は部屋の外で腕を組んで待っていた。



それからあたしを部屋のドアに追い詰めて片手でドンッって…。



「怪しい」

「怪しくないっ」

「何か隠してんな?」

「隠してないよ!」



そこに、蘭が通りがかった。



そして、履いていたスリッパを煌の頭めがけて投げた。



「っ…」



頭を押さえて蘭をにらむ煌。



蘭も煌にべーっと舌を出してる。



「惺音ちゃんのこといじめないで!」

「いじめてねえよ」

「追い詰めてたじゃん!」

「尋問してただけ」



それでも煌はあたしから離れた。



「まあいいわ。また明日な。おやすみ」



そう言ってあたしの頭にポンと手をやって自分の部屋に向かっていった。



「蘭、ありがと」

「惺音ちゃんを守るのが俺の役目だからね」



蘭はそう言って寂しそうに笑った。



あたしはその表情に複雑な思いを抱えながら蘭におやすみと言って自分の部屋に戻った。