二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

バレンタイン前日は日曜日。



あたしたちはチョコを作るべく、まずは人払い。



「は? 買い出し? 俺とこいつで?」

「うん、峠ノ門まで行って買ってきて」

「峠ノ門って妖の世界の中でもすげえ遠いところじゃん。一日お前のこと置いてくことになるしせめて蘭だけに行かせろ」

「ダメ! 個数制限あるやつもあるし2人で行ってきて。あたしは今日一日屋敷の中にいるから安心して」



煌と蘭を妖の世界の遠い市場まで買い物に行かせる口実を作った。



2人は一応承諾。



渋々と出かけて行った。



「よーし、これで夕方まで帰ってこないよ!」

「ありがとう、惺音ちゃん!」



それからシェフに言って厨房を貸してもらった。



「で、何作るの?」

「せっかくだし、あたしと惺音ちゃんで違うもの作ろうか。あたしはブラウニー作るから、惺音ちゃんはガトーショコラでどう?」

「わ、分かった…」



莉子はにっこり笑って準備を始めた。



あたしにとってバレンタインを誰かにあげるなんて初めて。



ましてや好きな人になんて…。



ドキドキしている一方でわくわくした気持ちも感じた。



そこから2人でわいわいとチョコづくりするのは楽しかった。



「莉子、チョコついてる」

「わっ…。えへへ」



そして…。



「完成―!」



やっとあたしたちのチョコづくりが完成した。



あとは切り分けてラッピングするだけ。