~青蘭~
三が日が開けて、莉子が1月4日の昼間に帰って来た。
「ただいま」
「おかえり莉子! 久しぶりに帰ってどうだった?」
莉子を迎え入れると、どことなく莉子は浮かない顔。
「どうした?」
惺音ちゃんが心配そうに聞くと、莉子が突然泣き出した。
「えーどうしたどうした」
「惺音ちゃん…どうしよう…」
そう言って惺音ちゃんの胸で泣いている。
戸惑った顔の惺音ちゃんはそれでも莉子の背中をトントンと撫でて。
ようやく落ち着いた頃、莉子がソファに座って話し出した。
「あたし、あの施設がどうしても自分の居場所と思えなかったのは、周りにいた人たちのことをどうしても信頼できなかったからなの…」
「うん」
「だけどね、唯一あたしが心を開いていた人がいて…直美さんって言うんだけど、今回お正月に帰ろうと思ったのは直美さんに会いたかったからなの」
惺音ちゃんは静かにうなずいてる。
「だけど直美さんはいなくって…聞いたら、直美さんが余命わずかの病にかかったって…」
そう言ってまた莉子が泣き出した。
それから、惺音ちゃんの手を取る。
「惺音ちゃん…直美さんの病気、惺音ちゃんの力でなんとかできない…?」
縋るような莉子の言葉に、惺音ちゃんは静かに首を振った。
「申し訳ないけど…人の生死に関わることはできないの」
莉子は顔を暗くする。
「だけど…」
惺音ちゃんが続けた。
「もしその病気が妖が原因のものなら。それならあたしにもなんとかしようがある…。あたしにできるのはそれしかない…」
莉子が顔をぱっと上げた。
「ダメ元でもいい…。お願い、一緒に直美さんのところに来てくれる…?」
「分かった」
三が日が開けて、莉子が1月4日の昼間に帰って来た。
「ただいま」
「おかえり莉子! 久しぶりに帰ってどうだった?」
莉子を迎え入れると、どことなく莉子は浮かない顔。
「どうした?」
惺音ちゃんが心配そうに聞くと、莉子が突然泣き出した。
「えーどうしたどうした」
「惺音ちゃん…どうしよう…」
そう言って惺音ちゃんの胸で泣いている。
戸惑った顔の惺音ちゃんはそれでも莉子の背中をトントンと撫でて。
ようやく落ち着いた頃、莉子がソファに座って話し出した。
「あたし、あの施設がどうしても自分の居場所と思えなかったのは、周りにいた人たちのことをどうしても信頼できなかったからなの…」
「うん」
「だけどね、唯一あたしが心を開いていた人がいて…直美さんって言うんだけど、今回お正月に帰ろうと思ったのは直美さんに会いたかったからなの」
惺音ちゃんは静かにうなずいてる。
「だけど直美さんはいなくって…聞いたら、直美さんが余命わずかの病にかかったって…」
そう言ってまた莉子が泣き出した。
それから、惺音ちゃんの手を取る。
「惺音ちゃん…直美さんの病気、惺音ちゃんの力でなんとかできない…?」
縋るような莉子の言葉に、惺音ちゃんは静かに首を振った。
「申し訳ないけど…人の生死に関わることはできないの」
莉子は顔を暗くする。
「だけど…」
惺音ちゃんが続けた。
「もしその病気が妖が原因のものなら。それならあたしにもなんとかしようがある…。あたしにできるのはそれしかない…」
莉子が顔をぱっと上げた。
「ダメ元でもいい…。お願い、一緒に直美さんのところに来てくれる…?」
「分かった」



