二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「そんな…謝らないでください、惺音様! 私たちはうちの煌が惺音様の従者とさせていただいており光栄に思っているんですよ!」



あたしたちの関係を隠してるとはいえ、やっぱ恋人の親とする会話じゃないなー…。



あたしたちの間にはどうしたって上下関係がある。



そんな中最初から生意気な態度だった煌に感謝をすべきか、怒るべきか…。



いや、感謝すべきだよね。



煌も蘭も最初からあんな感じだったからあたしも気を許せた。



これが最初から上下関係に縛られた関係性だったら今のあたしたちはない。



そう思うと2人にすごく感謝をしたい気分になった。



それからみんなで夜ご飯を食べて寝る部屋へと案内されて。



何日か煌の家で過ごし、大晦日になった。



「惺音様、お酒はいかがです?」

「いただきます!」



夜ご飯を食べながら出されたお酒を飲む。



ってあれ、なんかふわふわする…。



「煌~…蘭~…いつもありがとねー!」

「…なんで酔ってんだよ」

「酔ってないよー!」

「酔ってんだろ! 母さん! 惺音に何飲ませた!」



煌が菖蒲さんに怒鳴ってる。



菖蒲さんは戸惑った顔。



「なにって…休み前に稲荷神様から授かって来たお酒だけれど…」

「神の酒か…」



煌ががっくりとうなだれてる。



「なーんでそんな顔してんのー!」



そう言いながらあたしは煌に抱き着いた。



なんかたのしー!



煌が慌ててあたしを振りほどく。



「おい、離れろよ!」

「なんでよー!」

「ったく、しょうがねえな…」



煌がそう言ってあたしのおでこに手を当てた。



その瞬間…。



あたしは意識を失った。