二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、褒美に妖丹をもらってからあたしたちは屋敷に帰った。



「おかえりー」



屋敷では莉子が待っていて。



あたしは莉子に笑顔を向ける。



それから「莉子、ちょっといい?」と声をかけた。



「うん? なあに?」

「ちょっと屋上行こう」



そう言って莉子を呼び出す。



煌と蘭は不思議そうだったけど無視した。



屋上に出ると雪が積もってて。



あたしは妖力でその辺の雪を溶かす。



「すごーい」



莉子がパチパチと拍手してくれる。



あたしはそんな莉子の手を取った。



「莉子…あたしに隠してることある?」

「え…?」



莉子は戸惑った顔。



あたしは意を決して莉子に言った。



「煌のこと…好き?」



あたしの言葉に、莉子は目を大きく見開く。



「えっ、ええ!? なんで!?」

「だって…今日、煌の頬にキスした雪女にめちゃくちゃ怒ってたから…」



莉子が煌を好きだったらあたしはどうしたらいいんだろう…。



煌のことは手放せるわけないけど、莉子は大事な人だし…。



あたしがそんな風に思い悩んでいたら、莉子が「アハハ!」と吹き出した。



涙を流して笑ってる。



「ちょっと…莉子…」

「惺音ちゃん、かわいいね」

「は、はあ…?」



あたしは戸惑う。



こんなに笑ってるってことは、煌のこと好きじゃないってこと?