二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それからあたしと煌と蘭と龍ヶ峰くんはそのまま衛府まで雪女を引き連れて向かった。



衛府の門前で雪女の引き渡しを申し伝えた。



「小雪さん」



やってきた衛士に雪女を引き渡そうとしたとき、龍ヶ峰くんが雪女に声をかけた。



「料理、今度はもっとあったかいの出してな」



龍ヶ峰くんはそう言って笑った。



龍ヶ峰くんってなんて懐が深いんだろう…。



雪女は静かに微笑んで衛士に連行されて行った。



「あの」



あたしはそこにいる衛士に声をかける。



「この前も海坊主が人間界に現れて、今回は雪女。何が起きているのか調査してください」

「こちらもその件で頭を悩ませていた。調査結果が分かればそちらにも共有する」



あたしは衛士にうなずいた。



あたしの暮らす人間界で何が起きているのか。



あたしの大事な人間界が狂うのがあたしはどうしても許せなかった。