二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あ…あ…」



声にならない悲鳴を上げて、雪女があたしから逃げて戸口へ走った。




「煌! 蘭!」



あたしの言葉に2人が戸口を固める。



行き場を失った雪女を、そのまま2人が縛り上げた。



「このまま衛府に引き立てる」



2人はうなずいた。



「ありがとな」



龍ヶ峰くんがさわやかな笑顔であたしたちに言った。



「龍ヶ峰サマ!」



音琶が龍ヶ峰くんに駆け寄る。



「お怪我はありませんか?」

「東風崎も来てくれたんだな。ありがと」



そう言って音琶の頭にポン、と手を置いた。



音琶が嬉しそうにはにかんだ。



不覚にもその顔がかわいいと思ったあたし…。



音琶のくせに…。



それから、あたしは莉子のところに歩み寄った。



煌と蘭も来る。



「ごめんね、弾き飛ばして。大丈夫?」

「怖かったけど生で雪女見られて良かった~!」



なんて呑気な…。



蘭が莉子を叱った。



「なんで前に出てくるの! 危ないでしょ!」

「ごめん…ムカついちゃったから…」



莉子がシュンとした。



でも莉子がなんであんなに怒ったのか…。



もしかして莉子…。