二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして神議り最終日になった。



最終日は今までの会議のまとめ。



雨量を増やす件については惺音の意見が採用された。



昼休みになって、惺音が伸びをする。



「お疲れ」

「煌こそ疲れたでしょ、ただ座ってるだけで」

「それが俺の仕事だから」

「蘭から連絡ないね…」



惺音が落ち込んだ顔をする。



莉子ちゃんの容態がどうなったのか、俺たちには分からない…。



そこに、一枚紙が惺音の元に舞い降りた。



「蘭からだ!」



そう言って勢いよくその紙を掴む惺音。



紙を読んだ惺音の顔がみるみると明るくなる。



「莉子、回復したって! 食事も取れてるみたい!」

「本当か! 良かった…」



張り詰めていた緊張の糸が切れるように惺音の目から突然涙があふれた。



「ハハッ、惺音ってよく泣くよな」

「うるさい! 泣かないし!」

「泣いてるじゃねえか」



笑いながらそう言って惺音の目元をそっとぬぐった。



惺音は顔を逸らそうと必死だ。



そして午後からの惺音は俄然やる気を出したように見えて。



夕方になってようやく全ての会議が終了した。



「帰ろっか、煌」

「そうだな」



そこに、周りの神が集まって来た。



「まだまだ、御饌津どの」

「はい?」

「神議りはここからじゃよ」

「え、終わったんじゃ…」

「宴会じゃ! これを楽しみに毎年やってきてるんじゃから」



そう言って宴会場まで俺たちは神々によって強制連行された。



宴会では惺音は神々に囲まれていた。