二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

次に起きたときは、目の前に莉子の顔があった。



「うわあ!」



2人同時に驚いた声を出す。



後ろにいたメイドさんがくすくすと声を出した。



「蘭様は何日も寝ずの看病をされていたんですよ。その疲れが出たんでしょう」

「蘭くんが…」



莉子の顔色は朝よりも良くなっている。



その莉子が、俺と繋がっている手を恥ずかしそうに見た。



「あ、ごめん…つい」



そう言って俺は手を離した。



莉子はウブだから…。



でもそんな反応する余裕があるっていうことだ…。



「莉子様、お粥をお持ちしました。医者の話では食べられるなら食べたほうがいいとのことで」



メイドさんがそう言って莉子のベッドのわきに机を出してその上にお粥を置いた。



それからその隣に蓮の花が浮いたお茶の入った湯飲みを置く。



「医者から、食後は回復用にこのお茶を飲ませるようにと」

「ありがとうございます…」



そう言って弱弱しくお粥に手を伸ばした。



でも、お粥のお椀を持つ力は弱く、手からお碗がこぼれ落ちた。



俺は莉子の手を止める。



「莉子、いいよ、俺が食べさせてあげる」

「ええ!? い、いいよ…」

「だってどうやって食べるの」



そう言って俺は代わりにお椀を持った。



れんげでお粥をすくって莉子に「はい」と差し出す。



莉子は恥ずかしそうにそーっと食べてくれた。



病み上がりの莉子は一口一口がすごく小さい。



時間をかけて、ようやくお椀一杯分のお粥を食べ終わった。



それから湯飲みを持って莉子に飲ませる。