二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして次の日・神議り4日目がやってきた。



今日も一日訳の分からない会議にただ参加だけして。



そしてようやく終わった!



あたしはじっとお母さんを見つめる。



お母さんは周りの神々となんだか談笑していた。



もどかしい…。



もう割り込んでしまおうかと思ったそのとき、お母さんが輪から抜けて立ち上がった。



後ろに従っていた蓮麻もそれに着いて行く。



そして主殿から出て行った。



あたしは今だ! とばかりに席を立ってお母さんのあとを追った。



「あの!」



廊下に響く声は思ったよりも大きい。



蓮麻と一緒に、お母さんがゆっくりと振り返った。



「あ…えっと…」



いざ声をかけると言葉が出てこない。



あたしはしばらく無言でいた。



だけど…。



「しず…ね?」



お母さんが、目を見開いてあたしにそう言った。



あたしは、その言葉で急に涙が目からあふれて来た。



隣にいる煌が、あたしの後頭部を軽く撫でた。



それに背中を押されている気がして。



あたしは泣きながらなんとか声を出した。



「お母さん…あたしだよ…」

「惺音なのね…?」



お母さんがそう言ってあたしにゆっくりと近づいた。



「顔をよく見せてちょうだい…」



そう言ってあたしの頬に手をやった。



あたしは泣きながら顔を上げる。



あたしのおぼろげな記憶の中にいるお母さんと目の前にいるお母さんの姿がぴったり一致する。



ああ…お母さんだ…。



お母さんがあたしのことを優しく抱きしめた。



「会いたかったわ…私の娘…」



お母さんの目にも涙が光っていた。