二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

話してる内容はわけのわからないことばかり。



主に上座にいる神々が喋ってる。



あたしはお母さんの顔をじっと見つめていた。



和音なんて大した神じゃないので、あたしの席はかなりの末席。



一方お母さんはそれなりに高位の神なので上座に近いところに座っていて、あたしとお母さんの間にはえらい距離がある。



お母さんに…会えたはいいものの、何を話したらいいんだろうか…。



お母さんはあたしのことどのくらい覚えてるんだろう。



どのくらいあたしに愛情を持ってくれてる?



考え出したらキリがなくて、あたしは会議そっちのけでお母さんのことばかり考えていた。



その日の会議はそうしているうちに終了した。



お母さんに声をかけようか心の準備が整わないまま、お母さんはあたしに気づかず主殿から退室して行った。



「惺音、いいのか?」

「惺音ちゃん、俺が追いかけてこようか?」



2人とも心配そうにあたしに声をかけてくる。



あたしはかろうじてうなずいた。



「まだあと6日あるし…そのうち…」



そう言ったあたしだけど、結局次の日もその次の日もお母さんに声をかけることはできなかった。



なんでこんなに心の準備が整わないんだろう…。



やっぱりお母さんと話すのが怖いのかも…。



あたしのこと、少しも気にかけてなかったらどうしようって。



お母さんのこと、ずっと考えないようにしてきたから…。



あたしはそんなことをぐるぐると考えながら寝所で寝る準備をしていた。



そのとき、部屋の外から「惺音」と煌の声がした。



「入っていいか?」

「えっ…いいけど…」



あたしの言葉に、煌がそっとふすまを開いて入ってきて静かに閉めた。