二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それにしても、神議りか…。



どんなところなんだろうか…。



「本当に行くのか?」



煌が心配そうに聞いてくる。



「うん、もう約束しちゃったしね」

「学校は?」

「神議りに出席するとなれば学校側も認めるしかないでしょ」

「そっか、分かった」



煌はそう言って優しく笑った。



一方、莉子は顔に「?」を浮かべてる。



「神議りってなに? 惺音ちゃんたちどこか行くの?」



あたしは莉子に軽く笑う。



「神議りっていうのは、毎年旧暦の10月に出雲である神様たちの会議。ほら、10月は神無月って言うでしょ。10月には神々が一斉にいなくなるからそう呼ばれてるの。でも出雲では対照的に神在月って呼ばれてる」

「へえ~」

「あたしたちはそれに1週間くらい出てくるから。莉子には悪いけど留守番よろしく」

「了解だよ! って…あたし、一人で一週間もここにいていいの? 施設に戻ったほうがいい?」



莉子が心配そうに言った。



あたしが『大丈夫だよ』と言おうとしたそのとき、蘭が横から口をはさんだ。



「莉子はもうここの住人でしょ。今更何言ってんの。いていいに決まってるじゃん」

「ありがとう…」



あたしは2人のやり取りに微笑んだ。



蘭が莉子のことを受け入れてくれてるのがすごく嬉しい。



よっし…。



じゃあいっちょ、神議り、頑張りますか!