二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「何があったの!?」

「ちょっとな。さっきの女、海坊主だった。倒したけど」

「そっか…。姿見えなくなったから…心配した…」



そう言ってしゅんとなった惺音を思わず抱き寄せた。



さっきの喧嘩が堪えたのか?



たまには素直じゃねえか…。



「煌…せっかくの初めてのデートなのに、他のことに気が散って…ごめんなさい」



惺音はうつむきながらそう言った。



「俺も…お前の気持ち考えてやらずに勝手言った。ごめん」



俺もそう言って惺音に頭を下げた。



惺音がそっと俺に抱き着いた。



突然のことでびっくりする俺。



でも、俺もそっと抱きしめ返す。



「初めてのデートで喧嘩…したくなかった…」

「そうだよな…俺も。ごめん…」

「しかも煌の誕生日なのにね…」



そう言って俺から離れた。



「煌に…誕生日プレゼント用意した!」

「まじ?」

「うん。はい、これ」



そう言って渡されたのは大きい箱。



そっと開くと、中に入っているのはスニーカーだった。



「歩いてても疲れないスニーカーだって。これ履いてこれからもあたしのこと守ってね」

「ははっ。どこまで行っても俺はお前の神使ってわけね。望むところ。ありがとな」



そう言って惺音の頭を撫でた。



満足そうな惺音。



この笑顔が俺にとっての癒し。



蘭、悪い、やっぱ惺音に手出すわ。