二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

屋敷を出て歩き出した。



「蘭…大丈夫かなあ…」



惺音は蘭の心配をしている。



「まあ大丈夫だろ。軽口叩いてたし」

「あれは蘭の強がりでしょ」

「まあそうだけど。慣れてもらわねえとこっちがやりづらい」

「そうだよね…」



俺は蘭のことより今日のデートを楽しみたいんだが…。



惺音の手をそっと握った。



反射的に振りほどこうとする惺音だけど、俺ががっつり握りしめると諦めた。



惺音の顔を見ると赤い顔でうつむいてる。



「惺音って触りたいとか思わねえの?」

「へっ!?」



惺音が赤い顔のまま思わず俺を見た。



「俺はずっと思ってんだけど」

「~…っ」

「どうなの?」

「いやいや…」



はぐらかそうとする惺音の目線を追って俺はにやにやした。



「どうなんだよ」

「まあ…思わないでもない…かな?」



はぁ~っ。



最高の女だな。



俺はもう片方の手で惺音の頭をよしよしと撫でた。



「素直でよろしい」



それから目的地の海に着いた。



海の側には飲食店やショップも併設してあって、俺たちはそこを軽く見る。



「これ、蘭たちにお土産でどうかな~」



そんなこと言いながら店を回る惺音。



また蘭か…。



「なあ…そんなに蘭が大事か?」

「え?」

「今は蘭より俺に集中してほしいんだけど」



俺がそう言うと、惺音がちょっと怒った。