二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それから飯を食い終わって、それぞれ準備。



俺はすぐ終わって居間で待っていたら、ぶすっとした顔で蘭が現れた。



「煌くん」

「なんだよ」

「惺音ちゃんに変なことしないでね」

「それは約束できねえな」

「煌くんスケベだから惺音ちゃんが襲われる…」



俺はそんな蘭に苦笑。



これでも蘭の精一杯の強がりなんだろう。



それからしばらく待って現れた惺音。



いつもよりもおしゃれした惺音はとんでもなくかわいかった。



刺繍のレースが入った丈の長い白のワンピースに、髪をきれいにまとめてある。



「惺音ちゃん、かわいいね! やっぱ嫉妬しちゃう…」



俺は軽口を叩く蘭の顔面を抑える。



「何するの~…」

「うるせえよお前」



俺は改めて惺音を見る。



惺音は恥ずかしそうだ。



「やっぱ惺音…かわいいな」

「そんなことないよっ。早く行こ!」



そう言って俺の手を引いた。



「惺音…これ」



俺はあるものに気づく。



惺音の髪の毛をまとめていたのは、俺があげた簪だった。



「ま、まあね…。せっかくだから…」



俺は惺音を思わず抱きしめた。



こんなかわいい生き物触らずにはいられない…。



「や、やめてよ蘭の前で!」

「蘭、お前、見たか?」



蘭はじとっとした顔をしていた。



「見たよ…」

「そうか。じゃあ俺らは行くから。じゃあな」



蘭は俺らを玄関まで見送りに来た。



「じゃあ煌くん、本当に惺音ちゃんに変なことしないでね」

「はいはい」

「じゃあ…気を付けて」



そう言う蘭の顔はどこか寂しそうだった。