二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

なんて2人で話してたら、いきなりあたしの横から音琶がやってきてドンッとあたしのことを押し出した。



「龍ヶ峰サマ、あたしの班のカレーもおいしくてよ。食べます?」



そう言ってにこにこと龍ヶ峰くんにカレーを差し出す。



「カレールーなんてどうやって調達したんだよ」

「わたくしが持ってきましたの」

「反則だな~。でもうまそ。もらっていいの?」



なんて2人でやり取りしてる。



あたしは音琶にイライラ。



「ちょっと、音琶!」

「あら、御饌津サマ、いらっしゃったの?」

「あのねえ…」



音琶はあたしのことを無視してる。



もういいや…。



あたしは2人を置いて席を離れた。



音琶は文化祭以来なんだか龍ヶ峰くんを気に入ってるっぽい。



まあどうでもいいけど…。



はあ…。



文化祭…。



煌に手をつながれたときのことを思い出す。



心が焦がされるあったかい手だった…。



って、また煌のこと考えてる…。



はあ…。



あたしのため息は止まらない。



どうしたらいいんだろう…。



そのまま夜のキャンプファイヤーになった。



キャンプファイヤーの火ももちろんあたしたちが起こす。



メラメラと燃える火を見ながらぐるぐると考え事をしていたあたしは、「御饌津さん」という男の人の声で我に返った。



見ると、他のクラスの(ましら)の妖。



名前は…忘れちゃった。