二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「だいぶ手荒かったんじゃない?」

「まあな。そもそも別にあいつが惺音に接近したのも悪いことじゃねえし…。でもムカつくじゃねえか」

「分かるから俺も参戦したけど、惺音ちゃんにバレたら怒られそ」

「バレなきゃ同じだ」



俺の言葉に蘭は肩をすくめた。



それから、蘭が俺のことをじっと見た。



「なんだよ」

「惺音ちゃんが俺たちを置いてここに来たのは…さ」

「ああ」

「…やっぱりなんでもない」



そう言ってそっぽを向いた。



なんなんだよ…。



でも蘭がそうやって言葉を濁すってことはやっぱり…。



惺音の気持ちは俺に傾きかけてるって蘭も思ってるんじゃねえの…?



惺音の気持ちに確信が持てずモヤモヤしたまま、俺たちは惺音の寝る場所のそばで寝る準備をした。



って言っても野宿。



寝心地わりぃ…。



そんな中、うとうとと眠りの世界に入る…。



俺は夢の中にいた。



遠い彼方に誰かの影が見える。



その影はだんだんと近づいてきて…誰か識別できる距離になって立ち止まった。



影の正体は…惺音だった。



≪惺音…?≫

≪煌…≫



俺は、目の前の光景が信じられない。



惺音が俺に…会いに来た?



目の前の惺音も動揺している顔で。



俺たちはしばらくお互いを見つめあっていた。