二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「お前の腹は見えてる。俺たちがいないのをいいことに惺音に近づいて、あわよくば九尾狐と結ばれることで実家の山で権勢を握ろうとしただろ」

「そんな…俺はただ惺音ちゃんと仲良くなれたらと…」

「じゃあなんで惺音に近づいた?」



俺は猿を強くにらんだ。



「それは…」

「猿なんかに惺音は渡せねえな」



そう言って俺は手に狐火を出した。



蘭も手の上に波動を浮かせている。



「俺ら2人からの攻撃、受けたいか?」



俺がそう言うと猿は慌てて両手を顔の前でぶんぶん振った。



「消す! 消すよ!」

「本当か?」

「うん、ほら…はい! 今消した!」

「次惺音に近づいたら容赦しねえからな」



俺がそう言うと首を縦に何度も動かして、逃げるように去っていった。



ふー…。



俺はため息をつく。