二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「蘭のことは………好きだよ」

「そうじゃないよ、惺音ちゃん。俺が言ってるのは…」

「蘭、あたし、今はそれしか言えないよ…」



そう言ってあたしは蘭の手を抑えて降ろした。



そして無理に笑顔を作る。



「…煌も蘭も等しく好きだよ。もちろん莉子もね。誰のことも、それ以上でもそれ以下でもない」

「…」

「ほら、屋敷の中入ろう。寒いよ」



そう言って蘭の背中を押した。



蘭はそれ以上なにも言わなかった。



そしてあたしもこれ以上なにも言えなかった。



煌も蘭も家族として好き。



それは間違いなくて、その均衡を壊してしまったら、あたしたちはどうなってしまうのか。



その不安に気が付いたあたしは、煌への気持ちを封じ込めるしかないんだと悟った。



あたしは、毎日つけてる、誕生日に2人からもらったネックレスをぎゅっと握りしめた。