二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、みんなでしばらく夜空を眺めてから、肌寒くなったので屋敷の中に戻ろうとした。



みんなが順番に屋敷に入っていくなか、蘭だけがじっとそこにいる。



「蘭? どうしたの?」



あたしがそう言うと、蘭は黙ってあたしの腕を取ってぐいっと引っ張った。



「え…?」



あたしは戸惑う。



2人はもうすでに下に降りてしまっている。



「惺音ちゃんと2人で星が見たい」

「蘭…?」



蘭の顔はいつになく真剣。



あたしは何も言うことができず、蘭の隣にじっと立っていた。



蘭が思い切ったようにあたしをじっと見つめて口を開いた。



「惺音ちゃん…煌くんが好き?」

「えっ…は、はあ!?」



あたしは動揺して顔が赤くなる。



でも蘭の顔は真剣なままで。



「やっぱりね」

「やっぱりって…そんなこと言ってない!」



あたしの反抗も気にせず、蘭があたしの両手首を抑えた。



それから切なそうな顔をしてあたしに言った。



「どうしたら俺のこと好きになってくれる?」

「蘭…」



あたしたちの間に7月の風が通り過ぎた。



あたしは蘭の顔がまともに見れない。



さっと目をそらした。



「惺音ちゃん」



蘭が切なそうな声であたしを呼んだ。



あたしは蘭のことをもう一度見る。



蘭の切なそうな目に心が苦しくなった。



息を吸う。