二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

屋敷の屋上に上がると、星空はすごく綺麗に瞬いていた。



屋敷の周りは木々に囲まれてて明かりもないから。



夏の夜空がよく見える。



そして、天の川も綺麗に輝いていた。



あそこを渡って、織姫と彦星は一年ぶりに再会する。



なんだか感動してしまって、気が付いたら涙を流してた。



あたしが感動で泣くなんて…。



隣の煌がそれ気が付いた。



あたしは泣いてる顔を見られたくなくて顔を逸らす。



だけど、煌はにこっと笑って、そして…。



7歳の、あのときと同じように、手を開いて…ホタルを浮かべて見せた。



あたしは思わずそれに見惚れる。



綺麗…。



気が付いたら笑顔になっていた。



そして、分かってしまった。



どうして煌に心惹かれるのか。



どうして煌にだけ持つ感情があるのか。



あたし、きっと…7歳のあの日から。



あの日、煌がホタルを出してあたしを笑顔にしてくれた日から。



あたしは煌のことを好きになっていた…。



妖は、基本的には生涯で一人しか愛さない。



その一人が、7歳から成長した煌だった。