二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

あたしたちは屋敷を出た。



やってきたのは幅広い年齢層に人気のブランドがそろったデパート。



織姫は色めき立った。



元々衣服を作るのが仕事の織姫はファッションには目がない。



「これもかわい~。いや~、これも最高! これなんてこうアレンジしたらどうかな!?」



なんて一人で楽しそう。



あたしと莉子も色々と服を見ていく。



久しぶりに買い物してて楽しいかも…。



いつも買い物とかは全部メイドに任せたり、通販で取り寄せたりだったし。



こんな風に友達と…なんてあたしにとっても初めての経験だった。



一通り買い物をした織姫とあたしたちは、荷物を神使たちに持たせてお茶をしようと可愛いカフェに入る。



織姫が「女子会なんだから男子は話聞いちゃダメ!」と遠ざけて、煌たちとは離れた席に座るあたしたち。



「へ~、じゃあ莉子は惺音の正体とか妖のこととか全部知ってるんだ」

「そうなんです、なんだか偶然そうなりました…」

「あはは、敬語なんてやめてよ。友達でしょ?」

「そんなっ、織姫様と友達なんてっ…。でも…いいの…?」

「いいよいいよ、その方が気楽じゃん」



莉子と織姫が仲良くなるのを笑顔で眺めるあたし。



なんか不思議な光景。



「それにしてもたくさん買えて嬉し~。今日はありがと!」



織姫が伸びをしながら言った。



「今日のデートはどれ着てくの?」

「ね、迷っちゃう~。でもそれより早くダーリンに会いたすぎる」



織姫はウキウキした表情でそう言いながら手元のケーキをすくった。



「織姫ちゃんと彦星さんって…どのくらいの仲なの?」



莉子が聞く。



「あたしたち? 軽く2000年超えかな~。もう数えてないけどね」

「にせんっ!?」



莉子が食べてるケーキを吹き出した。