二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「別に嫌じゃないよ…。俺が大人げないだけ…。莉子のこと嫌ってるわけじゃない…」

「ほ、ほんと?」



莉子はそう言ってパッと俺に顔を向けた。



ちょっと嬉しそうな顔…。



俺はいたたまれなくなって顔を逸らす。



「莉子は親いないって言ってたけどさ…俺もいないんだよね」



歩きながら俺は莉子に言った。



莉子はびっくりした顔で俺のことを見る。



「まあ莉子と違って俺は本当にいないんだけどさ。ある日突然この世に生まれたのが俺なの。だから親っていう概念がそもそもない」

「そうだったんだ…」

「莉子も言ってたけど別に寂しいとかは思ってないよ。でも、そんな俺に初めてできた家族が惺音ちゃんと煌くんなの。俺は2人がすごく大事で…。だからそこに莉子っていう新しい人が増えて…どうしたらいいか分からなかった、ごめん」



そう言って莉子に頭を下げた。



莉子は困ったようにおろおろしてる。