一途すぎる上司は、一人でも楽しそうな部下を甘やかしたい

「休日の過ごし方なんて人それぞれすぎませんか!? 良い悪いないですよ。したいことをするのが休日だと思いますし……」

「ふはっ!」

千田さんが突然吹き出した後に、笑いを堪えている。

「内海って案外人生を楽しんでいるよな」

「『案外』は悪口じゃないですか……!」

「いっつも仕事中も楽しそうだし」

「仕事中は楽しくないですけど……」

「帰った後のことを考えているのか結構楽しそうだぞ。それに昼休みもスマホを見ながら笑っているし」

待って、私って一人でスマホを見ながら笑っているの!?

怖くない!? というか気持ち悪くない!?

しかし、そんな不安は次の千田さんの言葉でどこかに吹っ飛んでしまった。





「で、そんな内海が好きな訳だけれど」




「っ!?」




「内海は彼氏が欲しいようには見えないんだけれど、実際どう?」





突然の出来事に働かない頭で無意識に答えていた。