四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 ……私ばっかり、ドキドキさせられちゃってるな。

 こんなドキドキしちゃうのって、もしかして私――。

「主と伊春がイチャイチャしてる……。」

 そこまで考えかけた時、何気ない千冬君の呟きを私の耳が拾った。

 それでやっと自分が何をしていたか客観的に見られて、一気に顔に血液が集まるのが分かる。

 っ、も、もう無理っ……!

「みんなごめんねっ! また明日!」

 それだけを言い残し、私はバッグで口元を隠しながら家の方向に一目散に逃げた。

 あれ以上あの場にいたら、キャパオーバーしちゃう……!



 はぁ……ここまで来れば、もう大丈夫だよね……?

 全速力で結構な距離を走ってしまったせいで荒い息を繰り返しながら、花公園の近くで立ち止まる。

 花公園に咲き誇る花は、私が軸を直したからか元通りに綺麗な花を再び咲かせていた。

 ちゃんと自分の力を発揮できていた事に安心し、ほっと胸を撫で下ろす。

 その時だった、私の視界にある光景が映ったのは。

「あ、あのっ、大丈夫ですか?」