四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「えぇっ!? お母さんっ、冷却シートってあったっけ!?」

 うーんと考え込みかけたその時、玄関先から参ったようなお父さんの声と倒れるような音で我に返った。

 今日は確か、上司さんとゴルフに行くって言ってたはずけど……この気温じゃできないって解散になったのかな。

 多分そうなんだろうと思いつつ、お母さんが持ってきてくれた冷却シートをお父さんにたくさん貼っていく。

 お父さんのおでこは熱があるように熱くて、お母さんと一緒にハンディファンやうちわで煽いだ。

「二人ともありがとう……ちょっとマシになってきたよ……。」

「本当? なら良かった……。」

「だけどシャワー浴びたら少し寝るよ、まだ頭がふわふわしてるからね……。」

 しばらくすると顔色が良くなってきたお父さんの言葉を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。

 大事に至らなくて良かった……でも、春で熱中症なんてこの先が怖すぎる。

 ニュースでもありえないって言ってたし、どうなっちゃうんだろう……。

 お母さんがお父さんをお風呂場まで連れて行くのを見送りつつ、不意にそんな不安に苛まれる。