明石の入道は乳母を歓迎した。源氏の君の配慮に恐縮しながら喜んで、都の方角に手を合わせる。
<ここまでしてくださったということは、源氏の君も姫の将来に大きな期待をなさっているということだ。そんな大切なお子をお育てしていると思うと、恐ろしいような気さえする>
乳母は小さな姫君を拝見して驚いた。ぞっとするほどかわいらしい。
<源氏の君が大切に育てたいとお思いになるのも当然だ>
都を離れた悲しみも忘れ、にこにこしながら姫君をあやす。
明石の君は、源氏の君が都に戻られてからすっかり気落ちしていた。生まれた姫君が無視されなかったことに少しは慰められる。力をふりしぼって使者をもてなそうとした。
使者は早く都に戻って源氏の君にご報告をしなければならない。明石の君は急いで短い返事を書いた。
「女手ひとつでお育てするには限界がございます。どうかあなた様の頼もしいお手で包んでやってくださいませ」
これを読むと、源氏の君はご自分でも不思議なほど、明石の姫君のことが気になってしまわれる。
<ここまでしてくださったということは、源氏の君も姫の将来に大きな期待をなさっているということだ。そんな大切なお子をお育てしていると思うと、恐ろしいような気さえする>
乳母は小さな姫君を拝見して驚いた。ぞっとするほどかわいらしい。
<源氏の君が大切に育てたいとお思いになるのも当然だ>
都を離れた悲しみも忘れ、にこにこしながら姫君をあやす。
明石の君は、源氏の君が都に戻られてからすっかり気落ちしていた。生まれた姫君が無視されなかったことに少しは慰められる。力をふりしぼって使者をもてなそうとした。
使者は早く都に戻って源氏の君にご報告をしなければならない。明石の君は急いで短い返事を書いた。
「女手ひとつでお育てするには限界がございます。どうかあなた様の頼もしいお手で包んでやってくださいませ」
これを読むと、源氏の君はご自分でも不思議なほど、明石の姫君のことが気になってしまわれる。



