七、八日後、御息所はお亡くなりになった。
<はかない世の中だ>
源氏の君は心細くお思いになって、参内もなさらない。葬儀の指示をする人がいないから、源氏の君があれこれと方針をお決めになる。姫宮に斎宮時代からお仕えしている役人が、頼りなく働いているだけのありさまだった。
源氏の君は自ら出かけて姫宮を弔問なさった。
「まだ途方に暮れておりまして」
女房を通じて宮はおっしゃった。
「御息所はご遺言で、あなた様の後見を私にお任せになりました。お心を開いていただければ幸いに存じます」
源氏の君はそう言って、女房たちにこれからのことを指示なさる。頼りがいのあるご様子だった。
二条の院にお戻りになると、たくさんの家来を派遣して葬儀の手伝いをおさせになる。源氏の君はどこにも出かけず、御息所のためにお経を読んでいらっしゃった。
姫宮へはたびたびお見舞いの手紙をお送りになる。しだいに落ち着きを取り戻された姫宮は、ご自分で返事をお書きになることもあった。本当は女房に代筆させたいと思われたけれど、乳母が、
「源氏の君に代筆のお手紙では恐れ多うございます」
と申し上げたらしい。
<はかない世の中だ>
源氏の君は心細くお思いになって、参内もなさらない。葬儀の指示をする人がいないから、源氏の君があれこれと方針をお決めになる。姫宮に斎宮時代からお仕えしている役人が、頼りなく働いているだけのありさまだった。
源氏の君は自ら出かけて姫宮を弔問なさった。
「まだ途方に暮れておりまして」
女房を通じて宮はおっしゃった。
「御息所はご遺言で、あなた様の後見を私にお任せになりました。お心を開いていただければ幸いに存じます」
源氏の君はそう言って、女房たちにこれからのことを指示なさる。頼りがいのあるご様子だった。
二条の院にお戻りになると、たくさんの家来を派遣して葬儀の手伝いをおさせになる。源氏の君はどこにも出かけず、御息所のためにお経を読んでいらっしゃった。
姫宮へはたびたびお見舞いの手紙をお送りになる。しだいに落ち着きを取り戻された姫宮は、ご自分で返事をお書きになることもあった。本当は女房に代筆させたいと思われたけれど、乳母が、
「源氏の君に代筆のお手紙では恐れ多うございます」
と申し上げたらしい。



