皇太后はまだご病気が重い。
<とうとう源氏の君を消すことができなかった>
苦々しくお思いだけれど、帝は違う。一度は背いた父院のご遺言を守ったことで、ご気分はすっきりとしていた。お目の状態も近ごろはよい。
<とはいえ、もう長くは生きられないだろう。心細いことだ>
帝は毎日のように源氏の君をお召しになる。政治のことも本音でご相談なさるから、桐壺院のご遺言どおりになっていった。よいご関係が築かれていることに世間も安心する。
<とうとう源氏の君を消すことができなかった>
苦々しくお思いだけれど、帝は違う。一度は背いた父院のご遺言を守ったことで、ご気分はすっきりとしていた。お目の状態も近ごろはよい。
<とはいえ、もう長くは生きられないだろう。心細いことだ>
帝は毎日のように源氏の君をお召しになる。政治のことも本音でご相談なさるから、桐壺院のご遺言どおりになっていった。よいご関係が築かれていることに世間も安心する。



