紫の上の父宮でいらっしゃる兵部卿の宮様は、源氏の君が都を離れておられる間、世間の目を恐れて源氏の君にご冷淡だった。
源氏の君はそのことを根に持っていらっしゃって、以前のように仲良くはなさらない。
だいたいのことには公平なご性格の源氏の君だけれど、兵部卿の宮様のことだけはどうしてもお許しになれないようね。
入道の宮様はこの宮様の妹宮でいらっしゃるから、入道の宮様もつらく思っておられたわ。
今、政治は源氏の君と太政大臣様のおふたりが動かしていらっしゃる。
太政大臣様のご子息で、源氏の君のご親友の権中納言様は、姫君を帝とご結婚させなさった。
祖父君である太政大臣様が熱心にお世話なさって、理想的な入内の儀式が行われたわ。
帝はまだ十一歳だけれど、どのお妃様が皇子をお生みになるかしら。
姫君を入内させた父君たちの権力争いが、いよいよ始まるのよ。
兵部卿の宮様も、姫君を入内させるつもりで大切に育てていらっしゃる。
この姫君は紫の上の腹違いの妹君だから、源氏の君が応援なさってもよいはず。
でも、源氏の君は知らん顔をしていらっしゃったわ。
源氏の君には明石の姫君がいらっしゃるけれど、まだ赤ちゃんだから入内はさせられない。
それに何より、帝は実は源氏の君のお子だから、ご自分の姫君と結婚させるわけにはいかないわよね。
源氏の君はこの権力争いに参加なさらないのか、それとも何か思いもよらない方法で参加なさるのか、さてどうなるのかしら。
源氏の君はそのことを根に持っていらっしゃって、以前のように仲良くはなさらない。
だいたいのことには公平なご性格の源氏の君だけれど、兵部卿の宮様のことだけはどうしてもお許しになれないようね。
入道の宮様はこの宮様の妹宮でいらっしゃるから、入道の宮様もつらく思っておられたわ。
今、政治は源氏の君と太政大臣様のおふたりが動かしていらっしゃる。
太政大臣様のご子息で、源氏の君のご親友の権中納言様は、姫君を帝とご結婚させなさった。
祖父君である太政大臣様が熱心にお世話なさって、理想的な入内の儀式が行われたわ。
帝はまだ十一歳だけれど、どのお妃様が皇子をお生みになるかしら。
姫君を入内させた父君たちの権力争いが、いよいよ始まるのよ。
兵部卿の宮様も、姫君を入内させるつもりで大切に育てていらっしゃる。
この姫君は紫の上の腹違いの妹君だから、源氏の君が応援なさってもよいはず。
でも、源氏の君は知らん顔をしていらっしゃったわ。
源氏の君には明石の姫君がいらっしゃるけれど、まだ赤ちゃんだから入内はさせられない。
それに何より、帝は実は源氏の君のお子だから、ご自分の姫君と結婚させるわけにはいかないわよね。
源氏の君はこの権力争いに参加なさらないのか、それとも何か思いもよらない方法で参加なさるのか、さてどうなるのかしら。



