明け方近くになってようやく家来たちは寝静まった。源氏の君もうとうとなさっていると、夢に不気味な生き物が現れた。
「竜王様がお呼びである。どうして参らぬか」
恐ろしい声で言いながら、部屋の中を歩きまわっている。
源氏の君ははっと目を覚まされた。
<海の底に住むという竜王が私を気に入って、あの不気味な生き物に連れてまいれと命じたのだろう。ここは竜王に見つかってしまった。どこか別のところへ移らなければ災いが起きる>
ぞっとして、この須磨の屋敷から離れたいとお思いになる。
「竜王様がお呼びである。どうして参らぬか」
恐ろしい声で言いながら、部屋の中を歩きまわっている。
源氏の君ははっと目を覚まされた。
<海の底に住むという竜王が私を気に入って、あの不気味な生き物に連れてまいれと命じたのだろう。ここは竜王に見つかってしまった。どこか別のところへ移らなければ災いが起きる>
ぞっとして、この須磨の屋敷から離れたいとお思いになる。



