冬になった。
荒々しく雪が降って空の雰囲気が恐ろしい。
源氏の君は琴弾いて、家来に歌を歌わせたり笛を吹かせたりなさる。まもなく沈む月の光が明るく差しこんで、こじんまりとした屋敷の奥の方まで照らしだす。
<私は潔白だ。帝に対してやましいところなど何もない。しかし、この先どうなっていくのか予想もつかない>
空の月が寒々しい。あいかわらず眠れなくて、そのまま明け方近くまで起きていらっしゃると、千鳥の鳴き声が聞こえてきた。
「私と一緒に泣いてくれるのか」
独り言をつぶやいてから、起き出してお経をお読みになる。その立派なお姿を拝見していると、家来たちは源氏の君をお見捨てすることなどとてもできない。
荒々しく雪が降って空の雰囲気が恐ろしい。
源氏の君は琴弾いて、家来に歌を歌わせたり笛を吹かせたりなさる。まもなく沈む月の光が明るく差しこんで、こじんまりとした屋敷の奥の方まで照らしだす。
<私は潔白だ。帝に対してやましいところなど何もない。しかし、この先どうなっていくのか予想もつかない>
空の月が寒々しい。あいかわらず眠れなくて、そのまま明け方近くまで起きていらっしゃると、千鳥の鳴き声が聞こえてきた。
「私と一緒に泣いてくれるのか」
独り言をつぶやいてから、起き出してお経をお読みになる。その立派なお姿を拝見していると、家来たちは源氏の君をお見捨てすることなどとてもできない。



