左大臣様のご子息たちも、お人柄がよくてご出世なさっていたけれど、今は勢いを失ってつまらなそうにしていらっしゃる。
頭中将様は、三位という高い位に上がられているのに、お役職は中将のまま。
「三位中将様」とお呼びされているわ。
右大臣様の四番目の姫君をご正妻にしていらっしゃるのだから、本当は右大臣様の婿君として、もっと高いお役職にご出世なさっていてもおかしくないのよ。
でも、三位中将様は奥様をあまり大切にしていらっしゃらないの。
ご訪問もたまにしかなさらないから、右大臣様は婿君として信頼していらっしゃらない。
<私にそのような態度をとるとどうなるか、思い知るがよい>
とばかりに、わざと出世させず、お役職を中将のままにしておかれるの。
三位中将様はそれほど気にしておられない。
<源氏の君でさえご出世なさらないような間違った世の中なのだから、自分が出世できないのも当然だろう>
くらいに思っていらっしゃる。
たびたび二条の院に遊びにきては、源氏の君とご一緒にご学問をしたり、楽器の演奏をしたりなさっているの。
長年おふたりは何をするときでも好敵手でいらっしゃったから、今もちょっとしたことで楽しそうに競い合っておられる。
源氏の君は、内裏に上がって働こうというお気持ちをすっかりなくされている。
お時間があるので、仏教の行事をしたり、暇そうな博士を呼びあつめてご学問の遊びをしたりして過ごしていらっしゃるの。
しだいにそれが世間から悪く言われるようになってしまったわ。
頭中将様は、三位という高い位に上がられているのに、お役職は中将のまま。
「三位中将様」とお呼びされているわ。
右大臣様の四番目の姫君をご正妻にしていらっしゃるのだから、本当は右大臣様の婿君として、もっと高いお役職にご出世なさっていてもおかしくないのよ。
でも、三位中将様は奥様をあまり大切にしていらっしゃらないの。
ご訪問もたまにしかなさらないから、右大臣様は婿君として信頼していらっしゃらない。
<私にそのような態度をとるとどうなるか、思い知るがよい>
とばかりに、わざと出世させず、お役職を中将のままにしておかれるの。
三位中将様はそれほど気にしておられない。
<源氏の君でさえご出世なさらないような間違った世の中なのだから、自分が出世できないのも当然だろう>
くらいに思っていらっしゃる。
たびたび二条の院に遊びにきては、源氏の君とご一緒にご学問をしたり、楽器の演奏をしたりなさっているの。
長年おふたりは何をするときでも好敵手でいらっしゃったから、今もちょっとしたことで楽しそうに競い合っておられる。
源氏の君は、内裏に上がって働こうというお気持ちをすっかりなくされている。
お時間があるので、仏教の行事をしたり、暇そうな博士を呼びあつめてご学問の遊びをしたりして過ごしていらっしゃるの。
しだいにそれが世間から悪く言われるようになってしまったわ。



