左大臣様が辞表をご提出なさった。
上皇様がお亡くなりになって、政治の場でのお立場が弱くなってしまわれたのよね。
何もかも右大臣様のご意見が通るから、もう政治家でいらっしゃるのがお嫌になったみたい。
帝は上皇様のご遺言を思い出してお引き止めになる。
上皇様はお亡くなりになる前、
「左大臣を後見と思いなさい。あなたの時代を支えてくれる、忠実で頼りになる人ですよ」
と、あれほど言い残していかれたのだもの。
帝は辞表を何度も却下なさったけれど、左大臣様は押しつけるように提出なさって、お屋敷にこもってしまわれた。
今や右大臣様のご一族だけが出世して、政治を思いどおりに動かしていらっしゃるの。
左大臣様はご立派で重々しい政治家でいらっしゃったから、そんな方が引退してしまわれることを帝は心細くお思いになったし、善悪の分かる方たちは誰もが嘆いていた。
上皇様がお亡くなりになって、政治の場でのお立場が弱くなってしまわれたのよね。
何もかも右大臣様のご意見が通るから、もう政治家でいらっしゃるのがお嫌になったみたい。
帝は上皇様のご遺言を思い出してお引き止めになる。
上皇様はお亡くなりになる前、
「左大臣を後見と思いなさい。あなたの時代を支えてくれる、忠実で頼りになる人ですよ」
と、あれほど言い残していかれたのだもの。
帝は辞表を何度も却下なさったけれど、左大臣様は押しつけるように提出なさって、お屋敷にこもってしまわれた。
今や右大臣様のご一族だけが出世して、政治を思いどおりに動かしていらっしゃるの。
左大臣様はご立派で重々しい政治家でいらっしゃったから、そんな方が引退してしまわれることを帝は心細くお思いになったし、善悪の分かる方たちは誰もが嘆いていた。



