源氏(げんじ)の君(きみ)はお寺から都へお帰りになった。 都は都で嫌なことも多いけれど、やはり紫(むらさき)の上(うえ)が気にかかってしまわれるのだもの。 お寺の人たちは源氏の君がお帰りになるのを残念に思っていたわ。