さすがに源氏の君も、新斎宮のための神聖なお屋敷に、恋人に会いにいくというのは気が引けていらっしゃった。
どうしたらよいか迷っておられるうちに、上皇様がご病気になってしまわれたの。
重病というほどではないものの、ときどきお苦しみになる。
源氏の君は上皇様もご心配だけれど、御息所のことも気にかかる。
<私を冷淡だと恨んだまま伊勢へ行かれるのもお気の毒だし、人聞きも悪いだろう>
と、ついに神聖なお屋敷を訪問することになさった。
もう今日明日にも伊勢へご出発なさるという日、源氏の君から、
「少しだけお話しできませんか。長居はいたしません」
というお手紙が何度も届いたの。
御息所は悩まれたけれど、
<ついたて越しならば問題ないのでは>
と、源氏の君をお待ちになった。
どうしたらよいか迷っておられるうちに、上皇様がご病気になってしまわれたの。
重病というほどではないものの、ときどきお苦しみになる。
源氏の君は上皇様もご心配だけれど、御息所のことも気にかかる。
<私を冷淡だと恨んだまま伊勢へ行かれるのもお気の毒だし、人聞きも悪いだろう>
と、ついに神聖なお屋敷を訪問することになさった。
もう今日明日にも伊勢へご出発なさるという日、源氏の君から、
「少しだけお話しできませんか。長居はいたしません」
というお手紙が何度も届いたの。
御息所は悩まれたけれど、
<ついたて越しならば問題ないのでは>
と、源氏の君をお待ちになった。



