紫の上と本当のご夫婦になられてから、源氏の君は内裏や上皇様のところへお上がりになっても落ち着かない。
紫の上の面影が頭に浮かんで、恋しくなってしまわれる。
ご自分でも不思議なほどなの。
恋人たちのところからは、恨み言が書かれたお手紙が届いているのよ。
お気の毒にはお思いになるけれど、新婚の紫の上を置いて出かける気にはおなりになれない。
恋人たちは事情をご存じないから、
「妻が亡くなってまだ気分がふさいでおりまして、しばらくご訪問はご遠慮させていただきます」
とだけお返事をなさっていたわ。
紫の上の面影が頭に浮かんで、恋しくなってしまわれる。
ご自分でも不思議なほどなの。
恋人たちのところからは、恨み言が書かれたお手紙が届いているのよ。
お気の毒にはお思いになるけれど、新婚の紫の上を置いて出かける気にはおなりになれない。
恋人たちは事情をご存じないから、
「妻が亡くなってまだ気分がふさいでおりまして、しばらくご訪問はご遠慮させていただきます」
とだけお返事をなさっていたわ。



