【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。

「ふぅん、(つら)の皮は厚いみたいだな。そう必死に隠されると、お前の裏の顔を暴いて、衆人(しゅうじん)の前にさらしたくなる」




 なんだこの男、と内心冷めた目で見た。

 どう答えようか考えたけど…疲れていたのもあって、すぐ愛想笑いを消す。




「言っておくけど、そんなことをしても意味はないよ。たかだか他人に失望されるだけでしょ。あんなやつらがなにを思ったって、僕には関係ない」


「…へぇ。案外おもしろいやつだな」


「それはどうも」




 もういいだろうと思って、葛谷をさけて歩き出した。

 早く望羽に会って(いや)されたい一心だったけど、葛谷はまだ話しかけてくる。




「なぁ、今性格が悪いやつらとひと遊びしようと思ってるんだが、お前、興味ないか?」


「興味ない」


「そうか。でも俺はお前に興味がある」