「やはり、そうか」
と、独りごち、それから双真は瞳子と和紙に書かれた文字を交互に見やり、話し始めた。
「この赤い組紐は、時と空間を渡る効力をもつとされる“神宝具”の一種のようだ。ヘビ神であるカカ様が所有されている“金の稲穂”と似た働きをすると書かれている」
「それって、つまり?」
「この組紐を使い、“陽ノ元”に戻って来いと仰せだ。
オレと瞳子、互いに片方の手首をこれで結び、カカ様への口上を述べて────……は?」
指示を読み進め、瞳子に語っていた双真の眉が、そこで急に寄せられた。まるで、不可解な文言がにわかに降ってきたかのような、反応。
「……なに? そんなマズいこと書いてあるの?」
「まぁ……一応、間接的にはイチの親神様にあたる方だからな……」
「え? どういうこと?」
大きく溜息をつき、半ばあきらめの境地でいるような双真のつぶやきに、瞳子は仕方なく自力でその文章に目を落とす。
(最後のほう……コレは、被?)
いや、手偏……『披』のほうが正確か。
次は『露』と『口』。ろろ? ではなくて、つゆとくち……だろうか?
(一番最後の文字が、乃。あ、でもこっちにも、くち?)
と、独りごち、それから双真は瞳子と和紙に書かれた文字を交互に見やり、話し始めた。
「この赤い組紐は、時と空間を渡る効力をもつとされる“神宝具”の一種のようだ。ヘビ神であるカカ様が所有されている“金の稲穂”と似た働きをすると書かれている」
「それって、つまり?」
「この組紐を使い、“陽ノ元”に戻って来いと仰せだ。
オレと瞳子、互いに片方の手首をこれで結び、カカ様への口上を述べて────……は?」
指示を読み進め、瞳子に語っていた双真の眉が、そこで急に寄せられた。まるで、不可解な文言がにわかに降ってきたかのような、反応。
「……なに? そんなマズいこと書いてあるの?」
「まぁ……一応、間接的にはイチの親神様にあたる方だからな……」
「え? どういうこと?」
大きく溜息をつき、半ばあきらめの境地でいるような双真のつぶやきに、瞳子は仕方なく自力でその文章に目を落とす。
(最後のほう……コレは、被?)
いや、手偏……『披』のほうが正確か。
次は『露』と『口』。ろろ? ではなくて、つゆとくち……だろうか?
(一番最後の文字が、乃。あ、でもこっちにも、くち?)



