愛されることを知らない私は、御曹司様と出会い溺愛される

「じゃあ、これにするよ」

「もう決めていいんですか?」

「陽月が可愛いって言ってくれたものが一番欲しいから。それに二匹いるだろう?一匹は陽月が貰ってよ」

そう言って、奏吾さんはお会計に向かってしまう。

服を一緒に選んで、一緒にお土産を見て……楽しくない瞬間がない自分が怖かった。

それほどまでに、私は幸せに慣れていないのかもしれない。

奏吾さんをお店の前で待っていると、後ろから声をかけられた。



「お姉ちゃん?」



聞き馴染みのある声に、私は手が震えだすのが分かった。

恐る恐る振り返れば、妹の菜々が立っている。