5分間だけの独占じゃもう足りない

お弁当が食べ終われば、いつも通りお昼寝を始める……けれど、今日は……

「タオル忘れた……」

「莉良?頭に敷《し》くタオル忘れたの?」

「うん……あ!でも、今日は座って寝るから大丈夫!」

すると、藍人はお弁当を入れていた小さなバッグから、正方形の小さなハンドタオルを取り出した。


「これ、綺麗だから一緒に使お?」


そう言って、藍人はハンドタオルの上に頭を乗せて寝転がる。

む、無理……!近すぎる!こんなの絶対無理すぎる!

「藍人、これはさすがに近すぎない……!?」

「なんで?俺と莉良の仲じゃん。これくらい良いでしょ」

そういうこと言うから、私が勘違いしちゃうんでしょ……!


「ほら、早く。それとも、俺の腕枕の方がいい?」


「っ!タオルで大丈夫だからっ!失礼します……」


私の頭の上の方に藍人の髪が当たったのが分かる。

これは近すぎるよ……!