「子猫の体力は無限だなぁ」
健一がクスクス笑いながらつぶやく。

時々荒い息を吐き出しながら、それでも遊ぶことをやめないミーコをジッと見つめている。

さっきからずっとミーコと遊んでいるけれど、こっちも全然飽きていないみたいだ。

「でも明日は仕事だから、そろそろ寝ないとな」

そう言うとオモチャをヒョイッと取り上げられてしまった。

それでも必死でおいかけるミーコを抱き上げて寝室へと向かう。
当然のように一緒に連れて行かれて尚美は慌てた。

今日猫用のクッションを購入しているから、てっきりあれで眠るものだと思っていたのだ。

けれど健一は昨日と同じようにミーコを抱きかかえて布団に潜り込んだのだった。